学校栄養教育論
科目・科目群 | 栄養学科専門科目・栄養教諭科目 | |||||
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科目名 | 学校栄養教育論 | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 2単位 | 選択・必修 | 選択 | |
配当年次 | 3年次 | 学期 | 前期 | 合計コマ数 | 15コマ | |
コース選択 | 栄養教諭教育課程 | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 木村 亜希子 (鹿内 彩子) | 学内連絡教員 | 鹿内 彩子 | |||
科目担当者 | 木村 亜希子 | |||||
身につける力 | 専門的知識に根差した実践力 | |||||
学習キーワード | 専門的知識、専門的技術、キャリア形成 |
1.科目のねらい・目標
【科目のねらい】
栄養教諭の職務と役割についての認識を深め、児童生徒が生涯にわたって、健康で生き生きとした生活を送るために、給食を「生きた教材」として活用し、健康についての自己管理能力を養うために必要な基礎知識と技術について学修する。また、栄養教諭の役割及び職務内容について理解するとともに、栄養教諭として必要な基礎的知識と技術を修得する。
【目標】
1.食に関する指導の背景を把握し、栄養教諭の職務と使命、役割を説明できる。
2.学校給食の意義や学校教育の中での食育の位置付け、教職員間の連携の必要性を理解し、学校給食を活用した食育の進め方を説明できる。
3.教職員、家庭、地域と連携した食育の進め方を説明できる。
4.栄養教諭が行う個別栄養相談指導のあり方について説明できる
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容
第1回 (1コマ) 栄養教諭制度創設の経緯と職務内容、学校における食育の目標
準備学習:テキストp1-15「第1章 栄養教諭の制度と役割」を読んでおくこと。
第2回 (1コマ) 学校給食の意義と役割、学校組織と栄養教諭の役割
準備学習:テキストp16-38「第2章 学校給食の教育的意義と役割、学校組織と栄養教諭の位置付け、
第3章 学校給食の歴史と食文化の変遷」を読んでおく。
第3回 (1コマ) 子どもの発達と食生活、青森県における児童生徒の食生活の現状と課題
準備学習:テキストp39-49「第4章 子どもの発達と食生活 1~3」を読んでおく。
また、第1回で配布する予習課題を行っておくこと。
第4回 (1コマ) 子どもの食習慣と心の健康
準備学習:テキストp49-52「第4章 子どもの発達と食生活 4」を読んでおく。
第5回 (1コマ) 食に関する指導の全体計画と学年に応じた展開、学修指導と評価
準備学習:テキストp53-68「第5章 食に関する指導の全体計画、第6章 食に関する指導の展開」を
読んでおく。
第6回 (1コマ) 特別支援学校における食に関する指導
準備学習:事前配布資料を読んでおく。
第7回 (1コマ) 給食の時間における食育の特徴と指導計画
準備学習:テキストp80-99「第7章 給食の時間における食に関する指導」を読んでおく。
第8回 (1コマ) 発達段階に応じた食に関する指導(1)
準備学習:テキストp100-103「第8章 発達に応じた食に関する指導と食生活学習教材
1.小・中学生の学習の発達と食生活学習教材
2.文部科学省食生活学習教材と指導者用手引き」を読んでおく。
また、事前配布資料「小学生用食育教材 たのしい食事つながる食育」に目を通しておく。
第9回 (1コマ) 発達段階に応じた食に関する指導(2)
準備学習:テキストp100-103「第8章 発達に応じた食に関する指導と食生活学習教材
1.小・中学生の学習の発達と食生活学習教材
2.文部科学省食生活学習教材と指導者用手引き」を読んでおく。
また、事前配布資料「小学生用食育教材 たのしい食事つながる食育」に目を通しておく。
第10回 (1コマ) 発達に応じた食に関する指導の実際
準備学習:テキストp103-110「第8章 3.学習の発達に対応した学習教材」を読んでおく。
第11回 (1コマ) 各科目における指導の目標と食育の関連
準備学習:新学習指導要領における各科目の指導目標と食育の関連についての事前配布資料を読んでおく。
第12・13回 (2コマ) 家庭・地域との連携、食育活動・食育教材の実際(食育教材等の見学)
※青森中央短期大学 見学
第14・15回 (2コマ) 食に関する指導の実際、授業実践の視聴 と見学の振り返り、講義内容の要点整理、まとめ
準備学習:これまでの授業で使用した資料を整理し、目を通しておく。
2.方法
栄養教諭としての職務や基礎知識を理解し、実際の職務内容や指導の具体的なイメージがもてるように講義を行う。授業内容によっては、スライドや映像資料を活用し、食育教材の実物の見学も行う。また、履修者全体の学びを深めるために、授業内で発表や意見交換を行う場面を取り入れる。
3.準備学習
各回に準備学習として読んでくることが望ましいテキスト「三訂栄養教諭論〔第3版〕-理論と実際-」のページ等を示してあります。
3.教科書
・金田雅代編著:「三訂栄養教諭論〔第3版〕-理論と実際-」建帛社、2017[ISBN:978-4767921082]
・文部科学省:「小学校学習指導要領解説 総則編」※東洋館出版社より平成30年2月刊行予定
・文部科学省:「小学校学習指導要領解説 特別活動編」※東洋館出版社より平成30年2月刊行予定
・文部科学省:「小学校学習指導要領解説 家庭編」※東洋館出版社より平成30年2月刊行予定
4.参考書
・文部科学省:「食に関する指導の手引-第一次改定版-」東山書房、2010[ISBN:978-4827814927]
・文部科学省:「小学校学習指導要領解説 社会編」※日本文教出版社より平成30年2月刊行予定
5.成績評価方法
期末レポ―ト(60%)、授業内課題(30%)、授業への参加度(10%)
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
授業改善アンケートより、全ての評価項目において平均を超えていることから、全般的には満足できる授業であると評価されていると思われる。栄養教諭の職務について体系的かつ具体的に理解するための方策として、スライド、映像資料、教材の実例等を活用している。また、学生の自己学習を促すために、授業の予習となる事前資料の配布や授業内課題を設定している。授業内課題については、提出された課題の内容について授業内でフィードバックを行っている。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
皆さんの積極的な発言を期待しています。疑問を持ったことは何でも質問してください。