臨床栄養学実習Ⅰ
科目・科目群 | 栄養学科専門科目・基幹科目 | |||||
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科目名 | 臨床栄養学実習Ⅰ | |||||
授業形態 | 実習 | 単位数 | 1単位 | 選択・必修 | 必修 | |
配当年次 | 3年 | 学期 | 前期 | 合計コマ数 | 24コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 齋藤 長徳 | 学内連絡教員 | 齋藤 長徳 | |||
科目担当者 | 齋藤 長徳 | |||||
身につける力 | 専門的知識に根差した実践力 | |||||
学習キーワード | 専門的知識 専門的技術 クリティカル・シンキング |
1.科目のねらい・目標
臨床栄養学総論・各論Ⅰ・各論Ⅱで学習したことを基本に、各疾病症例に対し、栄養ケアプランに基づいた食事計画を立て、実際に調整し、食し、評価することで実践的能力を体得する。特に医療施設における展開食の献立作成と調理の実践を行う。ねらいは1)医療施設における食種(約束食事箋)を理解し、その実践を会得する。2)展開献立(食)を作成することで、実際の業務体験とその方法を会得する。3)調整食品(病者用食品、特定保健用食品、栄養機能食品)を知り、実際に献立に活用することで、種々の食品の利用法を会得する。
4)調整食品を実際に使用し食することで、その特徴と食味を体験する。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容
第1回(3コマ):実習ガイダンス・実習準備
実習方法の説明。各種帳票類の説明。展開食の作成
第2回(3コマ):調理実習・展開食献立作成①
一般治療食(形態別:流動~全粥食)
第3回(3コマ):調理実習・展開食献立作成②
エネルギーコントロール食(食品成分表と糖尿病食品交換表別)
第4回(3コマ):調理実習・展開食献立作成③
易消化食(消化管術後食含む)
第5回(3コマ):調理実習・展開食献立作成④
脂質コントロール食(エネルギー・塩分も調整)
第6回(3コマ):調理実習・展開食献立作成⑤
塩分コントロール食(塩分調整食品も使用)
第7回(3コマ):調理実習・展開食献立作成⑥
たんぱく質コントロール食(塩分調整・特殊食品含む)
第8回(3コマ):調理実習・展開食献立作成⑦
嚥下困難食(トロミ剤のデモンストレーション含む)
各回において、病院用特殊調整食品の試食または使用調理をする。
臨床栄養学各論Ⅱの進行状況に応じて変更する場合あり。
2.方法
8班に分かれ、医療施設の展開食を想定した献立作成を行い、調整し、食し、評価する。
また病者用調整食品を実際に食することでその特性を学ぶ。
3.準備
献立作成にあたっては、事前に該当する疾患の食事療法について学習しておく。
3.教科書
本学作成実習ノート、適宜資料配布
4.参考書
臨床栄養総論、臨床栄養学各論使用教科書(2年次前期購入済)
臨床栄養学各論Ⅱ使用「糖尿病食事療法のための食品交換表」と「第8版腎臓病食品交換表―治療食の基準―」(3年次前期購入済)
5.成績評価方法
レポート、ノート70%、参加態度30%
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
可能な限り実践を踏まえた実習とするので、積極的に臨んでください。さらに授業改善アンケートおよびピアレビューの結果を反映する。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
展開献立作成と調理を組み合わせた授業となります。
医療機関を目指す学生は、特に重要な授業となり、栄養管理とともに重要な治療食を学習します。
病院管理栄養士としての基本的知識と実践の取得にがんばりましょう。