臨床栄養学各論Ⅱ
科目・科目群 | 栄養学科専門科目・基幹科目 | |||||
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科目名 | 臨床栄養学各論Ⅱ | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 2単位 | 選択・必修 | 必修 | |
配当年次 | 3年次 | 学期 | 前期 | 合計コマ数 | 15コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 清水 亮 | 学内連絡教員 | 清水 亮 | |||
科目担当者 | 清水 亮 | |||||
身につける力 | 専門的知識に根差した実践力 | |||||
学習キーワード | 専門的知識 |
1.科目のねらい・目標
臨床栄養学は、医療現場における実践的な栄養学であり、病態を正常化する最適で効率的な栄養療法を探求する学問である。本講義では、各種疾患毎に臨床の場で用いられる食事療法、経管栄養法、経静脈栄養法を含む実践的な栄養療法について学習し、医療現場で栄養管理をするための知識を修得する。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容
第1回 代謝疾患の栄養管理(肥満症、糖尿病 等)
第2回 代謝疾患の栄養管理(脂質異常症、メタボリック症候群 等)
第3回 消化器系疾患の栄養管理(胃・食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍 等)
第4回 消化器系疾患の栄養管理(クローン病、潰瘍性大腸炎 等)
第5回 消化器系疾患の栄養管理(消化管がん)、外科分野の栄養管理(消化器術前・術後)
第6回 消化器系疾患の栄養管理(肝炎、肝硬変、胆嚢炎、膵炎 等)
第7回 循環器系疾患の栄養管理(本態性高血圧症、動脈硬化症、心疾患 等)
第8回 腎・尿路系疾患の栄養管理(慢性腎臓病)
第9回 腎・尿路系疾患の栄養管理(糖尿病性腎症、透析 等)
第10回 内分泌系疾患の栄養管理(甲状腺機能亢進症・低下症 等)
第11回 呼吸器系疾患の栄養管理 (慢性閉塞性呼吸機能障害、結核 等)、摂食障害の栄養管理(神経性食欲不振症 等)
第12回 血液・造血器系疾患の栄養管理(貧血 等)、筋・骨格系疾患の栄養管理(骨粗鬆症 等)
第13回 周産期に関連した疾患の栄養管理(妊娠悪阻、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群 等)、
皮膚系疾患、免疫・アレルギー疾患の栄養管理(炎症性皮膚疾患、食物アレルギー、リウマチ性疾患 等)
第14回 先天性代謝異常の栄養管理(アミノ酸代謝異常症 等)
第15回 老年症候群の栄養管理(嚥下障害、誤嚥税肺炎 等)
2.方法
教科書だけでなく、適宜プリントやスライド、動画を用いて講義をする。
3.準備学習
授業計画を参考に、次の授業に関連する項目について教科書を読み、わからないことは調べておく。曖昧な場合は、授業で確認をする。『科目のねらい・目標』を意識し、教科書などを用い復習する。
3.教科書
渡邊早苗他編著:三訂臨床栄養管理-建帛社,2015 ISBN:978-4-7679-0558-7(臨床栄養学総論でも使用)
玉川和子他:臨床調理 第7版 日本食品標準成分表2015(七訂)準拠,医歯薬出版,2016 ISBN978-4-263-70652-7
日本糖尿病学会編:糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版,文光堂,2013 ISBN978-4-8306-6046-7
黒川清監修:腎臓病食品交換表 第9版 治療食の基準,医歯薬出版,2016 ISBN978-4-263-70674-9
4.参考書
医療情報科学研究所編集:病気がみえるシリーズ,メデックメディア
5.成績評価方法
原則的に定期試験(75%)、授業への参加態度(25%)で評価する。
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
学生の理解について確認をし、進行速度や話すスピードに気をつけながら、教科書の内容を適度に抜粋した授業を行います。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
栄養士が担う役割に重点を置いて、各疾患の栄養管理がどのように実践されているかを講義します。後日実施される臨床栄養学演習および実習Ⅰに直結する講義なので、そのことを念頭に置いて受講してください。