精神保健福祉援助実習Ⅱ
科目・科目群 | 健康科学部社会福祉学科 | |||||
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科目名 | 精神保健福祉援助実習Ⅱ | |||||
授業形態 | 実習 | 単位数 | 5単位 225時間 | 選択・必修 | 選択 | |
配当年次 | 4年 | 学期 | 通年 | 合計コマ数 | ||
コース選択 | 精神保健福祉士 | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 坂下 智恵 |
学内連絡教員 | 山田伸 | |||
科目担当者 | 坂下 智恵、石田 賢哉、大山 博史、山田 伸 | |||||
身につける力 | 該当なし | |||||
学習キーワード | 該当なし |
1.科目のねらい・目標
実習を通して、精神障害者の生活実態や生活上の課題を把握するとともに、それらと社会環境等との関連性および具体的支援方法について理解を深める。精神保健福祉援助および相談援助に係る専門的知識と技術について、具体的かつ実際的に理解し、実践的な技術等を体得する。さらに、総合的かつ包括的な地域生活支援と関連分野の専門職との連携のあり方およびその具体的内容を実践的に理解する。また、精神保健福祉士として求められる資質、技能、倫理、自己に求められる課題把握等、総合的に対応できる能力を習得する。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
精神保健福祉援助実習Ⅰでの学習を踏まえた上で、精神科病院等医療機関および障害福祉サービス事業を行う施設その他の実習施設それぞれ1ヵ所以上において、計180時間以上の実習を行う。実習形態は、分散型配属実習と、集中型配属実習の形態をとる。
実習では実習指導者の指導および担当教員の巡回指導・実習指導Ⅱと連動した事前・事後指導を通して、以下の事項について実習施設に応じて実践的に学ぶ。
①利用者やその関係者、施設・機関・事業者・団体住民やボランティア等との基本的なコミュニケーションや人との付き合い方など、学生自身の円滑な人間関係の形成
②利用者理解とそのニーズの把握および支援計画の作成
③利用者やその関係者(家族・親族・友人等)との支援関係の形成
④利用者やその関係者(家族・親族・友人等)への権利擁護および支援(エンパワーメントを含む)とその評価
⑤精神医療・保健・福祉に係る多職種連携をはじめとする支援におけるチームアプローチの実際
⑥精神保健福祉士としての職業倫理と法的義務への理解
⑦実習施設における組織の一員としての役割と責任への理解
⑧実習施設の経営やサービスの管理運営の実際
⑨当該実習先が地域社会のなかの施設・機関・事業者・団体等であることへの理解
⑩地域社会への働きかけとしてのアウトリーチ、ネットワーキング、社会資源の活用・調整・開発に関する理解
⑪精神保健福祉援助および相談援助実践で用いられる法・制度についての実際的理解
また、精神科病院での実習においては、上記事項に加え、患者への個別支援を通して次に掲げる事項についても実践的に学ぶ。
①入院時または急性期の患者およびその家族への相談援助
②退院または地域移行・地域支援に向けた、患者およびその家族への相談援助
③多職種や病院外の関係機関との連携を通じた援助
3.教科書
荒田寛ほか編:PSW実習ハンドブック―実習生のための手引き.へるす出版,2013(ISBN 978-4-89269-791-3)
(「精神保健福祉援助実習指導Ⅰ」で購入済み)
4.参考書
適宜、紹介する。
5.成績評価方法
実習の事前・事後学習の態度・姿勢20%、実習先からの評価60%、実習目的の明確化および課題の自覚化の程度・学生個々人の目標達成状況および総括の内容・自己覚知の状況20%を総合的に評価する。
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
学生には、主体的に学習する姿勢を求める。実習内容に応じて、これまでの関連科目の内容の復習をしっかりと行ってほしい。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
実習においては、共感的態度で真摯に取り組む姿勢を求める。