社会福祉学概論Ⅱ

本講義の目的は社会福祉の原理・原則や歴史の発展過程を学ぶことであり、理論と実践を視野に入れた「社会福祉学」を研究するための導入講義となる。社会福祉の役割はあらゆる人々の基本的人権を保障することにあるが、社会福祉は思想、理念、制度、法律、実践などを包括した概念である。講義を通じて、社会福祉をめぐる事象を多様な視点から捉えることができるようにする。

1．授業計画・内容
​第1回　福祉政策における必要と資源（1）
​第2回　福祉政策における必要と資源（2）
​第3回　福祉政策の理念・主体・手法（1）
​第4回　福祉政策の理念・主体・手法（2）
​第5回　福祉政策の関連領域（1）
​第6回　福祉政策の関連領域（2）
第7回　社会福祉制度の体系
第8回　福祉サービスの提供
​第9回　福祉サービスと援助活動（1）
​第10回　福祉サービスと援助活動（2）
​第11回　福祉政策の国際比較（1）
​第12回　福祉政策の国際比較（2）
​第13回　福祉政策の課題と展望（1）
​第14回　福祉政策の課題を展望（2）
​第15回　後期のまとめ
後期試験

​2．方法
​レジュメと教科書を用い、講義を行う。また、論述力を高めるため、講義中に論述問題を出す。

3．準備学習
講義中にも現在の社会福祉に関する動向を紹介するが、新聞やニュースを積極的に視聴し、社会の動向を把握すること。

社会福祉士養成講座編集委員会編『現代社会と福祉（第4版）』中央法規、2014年、ISBN 978‐4‐8058‐3931‐7。

蟻塚昌克『証言 日本の社会福祉－1920～2008－』ミネルヴァ書房、2009年、ISBN 978‐4‐623‐05304‐9。
​岩田正美・小林良二・中谷陽明・稲葉昭英編『社会福祉研究法－現実世界に迫る14レッスン』有斐閣、2006年、ISBN 4‐641‐12301‐2。
​窪田暁子『福祉援助の臨床－共感する他者として』誠信書房、2013年、ISBN 978‐4‐414‐60331‐6。

期末試験もしくは期末レポート　80%　※試験かレポートかは講義で指示する。
講義時の小レポート　20%

アンケート結果に基づき、授業方法について改善するよう努める。

必要なことは講義の中で指示をする。