グローバル社会と文化

科目・科目群 人間総合科学科目・現代社会と環境
科目名 グローバル社会と文化
授業形態 講義 単位数 2単位  選択・必修 選択  
配当年次 2年次前期 学期 前期 合計コマ数 15コマ
コース選択 該当なし 他学科開講科目 該当なし
科目責任者(学内連絡教員) 浅田 豊 学内連絡教員 浅田 豊
科目担当者 大関 信子, 浅田 豊
身につける力 自らを高める力
学習キーワード 教養、専門的知識、地域健康課題の理解

1.科目のねらい・目標

本講義では、受講生の講義への主体的な参加をベースとしながら、現代社会を地球的観点から捉え、国際社会の構造的変動と機能集団の多様化に伴う社会・文化的環境の変化の諸相を考察することを目的とします。また、実践知の共有・体系化を目指し、自己の文化を様々な異文化と比較する視点を涵養するとともに、グローバル化する社会における現代的な諸課題を考察していきます。
なお、授業は教員2名による有機的なオムニバス編成にて展開します。

2.授業計画・内容・方法・準備学習等

内容
[大関信子] グローバリゼーションが進むなか、世界の人々(特に女性や子ども)に影響を及ぼす健康問題にはどのようなものがあるのかをみていく。
1)Globalization-概論、医療社会福祉領域でのグローバリゼーションによる問題は何か?
2)国際保健:国際機関(国連・WHO・政府開発援助等)
3)国際保健:人口問題(人口爆発/減少,難民・亡命・密入国問題等)
4)国際保健:国際疫学(新興感染症;SERS,HIV・再興感染症;マラリア・結核・STD等)
5)国際保健:世界の女性(差別、虐待、性感染症、ヒューマン・トラフィッキング等)
[浅田豊] グローバル社会の中の諸相について、文化現象や社会開発の側面、つまり「開発と文化」という観点から考察する。また、国際社会の現状や、現状を読み解くための諸理論について理解を深める。さらに、国際理解のための教育方略(政策的課題)を、問題解決的に探究する。
1)地球市民社会を構築する上での諸課題(1)~異文化理解と多文化共生の視点から~
2)地球市民社会を構築する上での諸課題(2)~世界システムと民族・人種・国家~
3)地球市民社会を構築する上での諸課題(3)~ジェンダーおよび男女共同参画の視点から~
4)開発途上国における社会開発問題(1)~子どもたちの生活環境分析:人口増加の視点から~
5)開発途上国における社会開発問題(2)~アジア諸国の識字問題を中心に~
6)開発途上国における社会開発問題(3)~社会開発の展望と課題~
7)グローバル時代の新しい価値の創造(1)~感育の提唱~
8)グローバル時代の新しい価値の創造(2)~国際社会の中の豊かさ感~
9)開発と文化に関する総合的グループ討議ならびに発表
10)総括(必要に応じて適宜、図書館学習やリポート作成個別指導等を実施する)

方法
 基本概念の解説等を経て、演習スタイルの時間へとつながる。

準備学習等
 配布・紹介資料等を事前に読んでおいてください。

3.教科書

特に指定せずに、授業中にオリジナル教材、参考資料を配布します。

4.参考書

授業中などで随時紹介します。

5.成績評価方法

リポート(50%)、研究発表・課題提出(30%)、授業への参加度(20%)により評価します。

6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)

例年、本学学生、他大学学生、高校生から受講が楽しい、選択してよかったあるいは満足度が高いといった傾向の評価が多く、またグループワーク等の学習の達成状況も高いことから、現行どおりの授業展開を基本的に維持しつつ、さらに、質問への対応や自己学習の促進を含み、授業の質を一層高めていきたいと考える。授業の細部については適宜工夫・改善の取り組みを続けたいと考える。また、受講学生数が多い年度については、必要な配慮を行う。

7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)

学問の追究、あるいはグループワーク等を通じ双方向的な授業を心がけるという意味で楽しい授業です。また、自主的な学習と授業への積極的な参加が期待されます。さらに、ヘルスリテラシーに関する知識の向上やグローバルな視野への支援、国際社会の発展への貢献・地域社会への貢献という本学の教育理念に基づき、国際人としての資質の向上のためにたいへん役に立つコースです。ぜひとも、大学生同士あるいは高校生と大学生との相互学習等を経て、グローバル化に対応できる能力すなわち、全人的に対象をとらえる基本能力、 社会の動向を踏まえた人間理解(諸外国を含む)、ヒューマンケアの基本に関する理解(様々な生活背景を持つ人々の多様な価値観・世界観を理解し尊重できるの能力)を高めていっていただきたく思います。【高大連携実績(計13年間)科目、他大学との単位互換実績科目】

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