情報社会と対人援助
科目・科目群 | 人間総合科学科目・現代社会と生活 | |||||
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科目名 | 情報社会と対人援助 | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 2単位 | 選択・必修 | 選択 | |
配当年次 | 1年次 | 学期 | 後期 | 合計コマ数 | 15コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 山田 真司 | 学内連絡教員 | 山田 真司 | |||
科目担当者 | 杉山 克己、鄭 佳紅、長門 五城、乗鞍 敏夫、山田 真司、吉池 信男 | |||||
身につける力 | 創造力 | |||||
学習キーワード | 問題解決力、クリティカル・シンキング、教養 |
1.科目のねらい・目標
情報化の進展によって社会は大きな利便性を享受するようになった。一方、さまざまな脅威も顕在化してきた。そのため保健・医療・福祉領域の専門職は社会の情報化も考慮した対人援助のアプローチを工夫する必要がある。この授業では情報社会の現況を踏まえ、異なる学科の異なる専門分野を持つ教員が対人援助をテーマとする講義を交代で行い、情報化社会の諸相を提示する。受講生はそれらの講義を総合して一つの領域に留まらないより広い視点から情報社会における対人援助について把握し、理解を深める。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容
第1回から第12回までは看護学科,理学療法学科,社会福祉学科,栄養学科の各担当者が「情報社会」「対人援助」をキーワードにした講義を行う。受講者はそれをもとに情報技術が深く浸透した社会における対人援助の姿を各グループで検討し,プレゼンテーションを行う。
【講義】
第 1回 情報社会における疫学的視点~ヘルスリテラシーの観点から① (吉池)
第 2回 情報社会における疫学的視点~ヘルスリテラシーの観点から② (吉池)
第 3回 医療現場におけるIT活用 (鄭)
第 4回 情報の活用と対人援助 (鄭)
第 5回 ウェブ社会における健康情報 (乗鞍)
第 6回 食と情報社会(情報の活用と問題点) (乗鞍)
第 7回 情報社会と福祉工学 (長門)
第 8回 対人援助とアシスティブテクノロジー (長門)
第 9回 社会福祉専門職にとっての情報社会 (杉山)
第10回 社会福祉サービス利用者と情報社会 (杉山)
第11回 情報社会における光と影① (山田)
第12回 情報社会における光と影② (山田)
【グループワーク】
第13回 各グループで第1回から第12回までの講義を振り返り、プレゼンテーションとして取り上げる問題を決定する。
第14回 グループごとにプレゼンテーションを行う。
第15回 総評,および振り返りを行う。
2.方法
第1回から第12回まではそれぞれの担当者が専門分野の視点から情報社会と対人援助について講義する。第13回から第15回で講義内容に基づくプレゼンテーションを受講生が行う。
3.準備学習
IT技術に関する報道を見聞きしたときはそれが社会にどのような影響を及ぼすかを考えておくこと。
3.教科書
各講義で適宜、資料等を配布する。
4.参考書
各講義で適宜指定する。
5.成績評価方法
授業の参加状況(30%),提出物(30%),発表(40%)で評価する。
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
情報社会は日々変貌を遂げていますので、常に題材をupdateすることを心がけます。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
複数の教員で担当する科目では、一冊の本を章ごとに分けて担当するような形を取ることが多いのですが、本科目では「情報社会と対人援助」という同じテーマを異なるアプローチで講義します。分野が異なると同じ対象が,どのように受容されるのか、どのように考えられるのか、そして問題の解決のためのアプローチがどのように異なるのかが見てとれるはずです。