キャリアデザイン
科目・科目群 | 人間総合科学科目・人間と存在 | |||||
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科目名 | キャリアデザイン | |||||
授業形態 | 講義 | 単位数 | 2単位 | 選択・必修 | 選択 | |
配当年次 | 1年次 | 学期 | 前期 | 合計コマ数 | 15コマ | |
コース選択 | 該当なし | 他学科開講科目 | 該当なし | |||
科目責任者(学内連絡教員) | 廣森 直子 | 学内連絡教員 | 廣森 直子 | |||
科目担当者 | 廣森 直子、山田 真司 | |||||
身につける力 | 自らを高める力 | |||||
学習キーワード | 教養、主体的学習力、キャリア形成 |
1.科目のねらい・目標
「キャリア」には狭義と広義の意味があるといわれています。狭義のキャリアは、職業の経歴を表しますが、広義では個人の職業生活だけでなく、人生や生き方を表すと考えられています。本講義では、「キャリアデザイン」を、自分の人生のなかの主に仕事や職業に関する部分(キャリア)を主体的に構想(デザイン)することととらえ、そのために必要になる基礎力としての教養を身につけることを目標としています。具体的には、キャリアに関するいくつかの理論や、現在の社会状況から、個人のキャリア形成の内的要因や外的環境を理解し、自分なりのキャリアデザインができる基礎力を身につけることをめざします。
2.授業計画・内容・方法・準備学習等
1.授業計画・内容、方法
前半(1~7回)は講義が中心となりますが、後半(8~15回)は演習の要素も取り入れつつ進める予定です。
1 キャリアデザインとは?
2 「キャリア」に関する理論①異なるルーツをもつキャリア研究
3 「キャリア」に関する理論②キャリア発達論と生涯発達
4 「キャリア」に関する理論③キャリア教育とは
5 キャリア形成の外的環境①従来の日本型キャリア形成
6 キャリア形成の外的環境②現代の雇用環境
7 キャリア形成の外的環境③ジェンダー視点から
8 キャリア形成の内的要因①心理学的アプローチ
9 キャリア形成の内的要因②職業アイデンティティ
10 現代の大学生のキャリア発達~モラトリアム/進路・職業未決定/職業価値観尺度
11 自分のキャリアデザインを考える①自己概念
12 自分のキャリアデザインを考える②自分の「能力」
13 自分のキャリアデザインを考える③ライフロール
14 AI-キャリアデザインの中の巨大なブラックボックス(担当:山田)
15 まとめ
2.準備学習
授業の予習は特に必要ありませんが、授業内容の復習は心がけること。授業内で行った課題については次の回の授業でフィードバックしますので、自分なりに内容を深めておくこと。
3.教科書
特に指定しない。授業で資料を配布する。
4.参考書
大学生のキャリア発達:宮下一博著、ナカニシヤ出版、2010、ISBN-10: 4779504104 ¥1,620
キャリア教育概説:日本キャリア教育学会編、東洋館出版社、2008、ISBNISBN-10: 4491023832 ¥2,916
そのほか、必要に応じて授業で紹介する。
5.成績評価方法
授業参加状況(授業中に課す課題の提出)50%、定期試験(論述)50%
6.授業の工夫している点(授業改善アンケート結果やピアレビュー結果から検討した内容等)
2017年度の授業評価では、項目別回答分布は平均に近い結果でしたが、なかには「将来就きたい職業がほぼ決まった上で入学しているものが多いこの大学において、キャリアデザインを学んでもどう生かしていいのか分からなかった」とのコメントがありました。私は皆さんを「将来の職が決まっている人」とは思っていませんが(人生は長いのです)、「キャリア」について考える意義を十分伝えられなかったことは残念に思います。授業の前半ではキャリアデザインについての概論的な講義、後半は自分のキャリアデザインについて考えていく演習課題が中心となります。自らのキャリアデザインについて考えてみたいという意志のない人には、あまり意味が感じられない授業になってしまうかもしれません。履修にあたっては、しっかりした目的意識を持って、主体的・積極的に取り組むことを期待しています。
7.備考(学生へのメッセージ、購入が必要な物品等)
1年生の皆さんには「キャリア」について考えることはまだ早いと思われるかもしれませんが、自分の将来や職業生活について考えるなんらかのヒントを得られるかもしれません。
履修者数多数の場合は、抽選を行う可能性があります。