がん看護学研究室
(R5.12.26更新)
対人ケアマネジメント領域 博士前期・後期課程
教授 鳴井 ひろみ ナルイ ヒロミ(Hiromi Narui) |
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<連絡先> h_narui@(@以下にauhw.ac.jpを加えてください) |
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教員紹介ページ |
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Researchmapページ |
当研究室を紹介します
当研究室では、住み慣れた地域でがん患者と家族が望む生活の実現に向けて、総合的な判断と組織的な問題解決能力を培い、高度の看護実践を行うための看護を探求します。がん看護CNSコースと研究コースの2つがあります。CNSコースは日本看護系大学協議会の38単位教育課程の認定を受けています。CNSコース1期生3名は日本看護協会が実施する認定審査に合格し、がん看護専門看護師として病院で活躍しています。現在、CNSコース1名の大学院生が在籍しています。
演習でのディスカッションの様子です. |
ゼミの様子です.課題研究のプレゼンテーション内容について確認しています. |
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主な研究テーマ
□ グループ介入による援助プログラムの開発に 関する研究
□ 外来チーム医療システムに関する研究
□ がん治療を受ける患者・家族の療養生活を地域で支える連携システムモデルの構築に関する研究
患者ががん治療を受けながら療養生活上の様々な問題を自ら解決し、住み慣れた場で安心して自分らしい 生活を送ることができるための研究を行っています。グループ介入による援助プログラムの開発や外来チーム医療システムの構築、さらに現在は、がん治療を受ける患者・家族の療養生活を地域で支える連携システ ムモデルの構築に関する研究をすすめています。
研究キーワード
□ 外来がん薬物療法
□ がん患者・家族
□ グループ介入
□ チーム医療
□ 共生社会
□ 地域連携
教員が担当している主な科目
□質的研究方法論、看護理論特論、実践看護学特論Ⅰ・Ⅱ、 実践看護学演習Ⅰ・Ⅱ
□がん看護学特論Ⅰ~Ⅲ、がん薬物療法看護論、 がん薬物療法看護演習、緩和ケア論、緩和ケア演習、 がん看護学実習Ⅰ~Ⅴ
院生の研究テーマ・研究実績
□がん薬物療法を受け外観変化が生じた高齢がん患者の社会生活における心理社会的問題
□終末期がん患者の地域医療機関への転院に向けた支援においてがん診療拠点病院の看護師が抱える困難感
□がん治療を受けた農業に従事しているがんサバイバーの就労に関する体験
□ 乳がん患者がホルモン療法を継続して受けながら社会生活を送る上での体験
□ 地域の一般病院におけるがん患者への緩和ケアの実践に対する看護師の認識
□ 造血器腫瘍患者にAdvance Care Planningを実践していくことに対する看護師の認識
□ 養育期にある乳がん患者と配偶者のレジリンスに影響する要因に関する研究
院生の声
私が所属するがん看護CNSコースでは、鳴井ひろみ教授のご指導のもと、がんの病態や症状緩和、がん薬物療法など、がん看護専門看護師に必要な知識と技術を学んでいます。
私は、臨床で9年働いてから大学院に進学したのですが、入学したばかりの頃は、これまでの臨床経験と大学院で学んでいることにギャップを感じ悩みました。これまで私は、どんな看護をしてきたのだろう、患者さんを理解出来ていたのだろうか、と落ち込むこともありました。しかし、その問いに対する答えを自分で理解していくプロセスに、自分が今後、臨床においてCNSとしてどうあるべきかという意味を、少しずつ見つけられています。大学院での学習は、テーマに対して主体的に学習し、思考を整理してプレゼン出来るように準備をして、自分の考えを伝えることが多くあります。これまで、一病院の病棟看護師としての見方しか出来なかったのですが、患者さんを取り巻く環境や他職種、制度など視野を広げて見ることで、全人的にその人を理解できると、今まで見えなかった看護の方向性が見え、改めて、看護師という職業の魅力を感じています。
自分が臨床で感じていたことと、大学院で得た知識を統合し、理論と研究と実践が一体になるような、CNSとしての活動を目指して行きたいです。
当研究室への進学を希望する方へ
これまでの看護実践の中で、これでよかったのかと悩んだり、自分の力が足りないと感じたこと、その経験を大切にしてください。大学院では、臨床経験を振り返り、何が足りないのか、どうしてなのか、ケアを改善するためにはどうすればよいのかについて、理論や概念を活用して考え、がん患者さんと家族のケアに ついて探求していきます。がん看護を深めたいと考えている方、ぜひ一緒に学んでみませんか。お待ちしております。
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